ベゴニア
Begonia semperflorens Begonia
ベゴニアは、つやのある葉と、赤・ピンク・白の愛らしい花を、春から秋まで途切れることなく咲かせ続ける、花壇や寄せ植えの定番として親しまれている...
かんたんに言うと
ベゴニア(四季咲き)は春から秋まで咲き続ける丈夫な花。半日陰でも育ち、過湿を嫌うので水を与えすぎず、花がら摘みでこまめに手入れするのがコツです。
Profile
基本情報
ベゴニアは、つやのある葉と、赤・ピンク・白の愛らしい花を、春から秋まで途切れることなく咲かせ続ける、花壇や寄せ植えの定番として親しまれている草花です。とくに花壇でおなじみの「四季咲きベゴニア(センパフローレンス)」は、丈夫で育てやすく、花期が非常に長いことから、初心者にもおすすめの花。
暑さにも比較的強く、しかも半日陰でもよく咲くという、置き場所を選びにくいうれしい性質を持っています。葉は緑のものと、シックな銅葉(赤銅色)のものがあり、葉色だけでも楽しめます。栽培のポイントは、第一に、過湿を嫌うので、水のやりすぎに注意し、土の表面が乾いてから水を与えること。
多肉質の茎が、過湿で蒸れて腐りやすいので、水はけと風通しが大切です。第二に、花がら摘みをこまめにすると、次々と花が上がり、長くきれいに咲き続けること。第三に、寒さに弱く、霜に当たると枯れるので、日本では一年草として扱うのが一般的ですが、暖かい室内に取り込めば冬越しもできること。
挿し木で簡単にふやせるのも魅力です。真夏も真冬以外はずっと咲いてくれる花期の長さで、花壇やプランターを長期間にわたって彩ってくれます。つやのある葉と愛らしい花がこんもりとまとまる姿は、寄せ植えの名脇役としても活躍し、半日陰の場所まで明るく演出してくれる、ガーデニングで頼りになる花です。
💡豆知識
ベゴニアは、シュウカイドウ科ベゴニア属の植物で、世界の熱帯・亜熱帯を中心に2000種以上もある、非常に大きなグループです。属名の「Begonia」は、17世紀のフランス領カナダの総督で、植物学のパトロンだったミシェル・ベゴンの名にちなんで名づけられました。
ベゴニアの大きな特徴のひとつが、葉の形が左右非対称になっていること。葉のつけ根を境に、左右の大きさが違う独特の形をしています。花壇でおなじみの四季咲きベゴニアのほかにも、球根から育てる華やかな「球根ベゴニア」、垂れ下がる「下垂性」、葉の模様を楽しむ「根茎性(レックスベゴニア)」、立ち上がって育つ「木立性(こだちせい)」など、姿も楽しみ方も実に多彩。観賞用として世界中で愛され、品種改良も盛んに行われています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 5月は植え付け | 6月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 6月は開花 | 8月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 5月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 6月は開花 | 8月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 5月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 6月は開花 | 8月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 15〜40cm
- 株張り
- 15〜30cm
- 花のサイズ
- 直径2〜4cm
環境条件
- 日照
- 半日陰
- 耐寒温度
- 5℃
- 耐暑温度
- 35℃
- 土壌pH
- 5.5〜6.5
- 水やり
- やや乾かし気味に。表面が乾いたらたっぷり。過湿に注意。
- 肥料
- 緩効性化成肥料・液肥
How to grow
育て方ステップ
-
1
苗の植え付け
約7日四季咲きベゴニアは、種からも育てられますが種が非常に細かいため、初心者は苗から育てるのが手軽で確実です。植え付け適期は、十分暖かくなった5〜6月。寒さに弱いので、遅霜の心配がなくなってから植えます。日なた〜半日陰の場所を選び、株間15〜20cmで植えます。
ベゴニアは強い直射日光と西日では葉が傷むことがあるので、真夏は明るい半日陰のほうがきれいに育ちます。過湿を嫌うので、水はけのよい草花用培養土を使います。プランターや寄せ植えにも向き、コンパクトにまとまるので扱いやすい花です。植え付け後はたっぷり水を与えますが、その後は乾かし気味に管理して根を張らせます。銅葉(赤銅色の葉)の品種は、より日ざしに強い傾向があります。
💡苗からが手軽。5〜6月に日なた〜半日陰へ。真夏は明るい半日陰がきれいに咲きます。
-
2
水やり(過湿に注意)
約30日ベゴニアの茎は水分を多く含む多肉質で、過湿に弱いのが最大の注意点です。水を与えすぎると、茎が蒸れて腐ったり、根腐れを起こしたりします。水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと、やや乾かし気味を心がけます。とくに梅雨どきや、風通しの悪い場所では過湿になりやすいので注意します。
受け皿にたまった水はこまめに捨てます。一方、極端な乾燥も嫌うので、土がカラカラに乾く前には水を与えます。葉や花に水がかかり続けると傷みやすいので、株元に静かに注ぐのが基本です。風通しのよい場所で、メリハリのある水やりをすることが、ベゴニアを蒸れさせずに長く咲かせる大切なポイントになります。
💡多肉質の茎は過湿に弱い。土が乾いてから水やりし、風通しよく蒸れを防ぎます。
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3
花がら摘みと追肥
約90日四季咲きベゴニアは、その名の通り春から秋まで途切れなく花を咲かせます。長くきれいに咲かせるコツは、咲き終わった花をこまめに摘み取る「花がら摘み」。しおれた花を放置すると、見た目が悪いうえ、灰色かび病など病気の原因になり、種を作ろうとして花つきも悪くなります。
花茎ごと摘み取ると、次の花がよく上がります。また、花期が長く次々と咲くため、肥料をよく使います。植え付け時の元肥に加え、開花期は月に1〜2回、緩効性肥料や薄めた液肥で追肥を続けると、花つきがよくなり、株も元気に保てます。肥料が切れると花数が減ってくるので、定期的な追肥を心がけます。こまめな花がら摘みと追肥で、長いあいだ次々と花を楽しめます。
💡しおれた花はこまめに摘み取り、月1〜2回追肥。花つきを保ち病気も防げます。
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4
夏越しと切り戻し
約60日四季咲きベゴニアは暑さに比較的強く、夏も咲き続けますが、真夏の強い直射日光や西日では葉が傷むことがあるので、鉢植えは明るい半日陰に移すと、きれいな状態を保てます。夏の盛りに株が間延びしたり、茂りすぎて蒸れてきたりしたら、株全体を半分ほど切り戻すと、風通しがよくなり、涼しくなってから再びこんもりと咲き直します。
切り戻しは株のリフレッシュにもなります。梅雨どきの長雨では、過湿による蒸れや病気に注意し、雨の当たらない場所に移すか、風通しを確保します。こうした夏の管理をすれば、暑い時期も大きく崩れることなく、秋まで長く花を楽しめます。間延びした茎を切り戻したときの枝は、挿し木に利用できます。
💡真夏は明るい半日陰へ。間延びや蒸れが気になったら半分に切り戻すと咲き直します。
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5
冬越しと挿し木でふやす
約14日四季咲きベゴニアは、本来は多年草ですが、寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまうため、日本の屋外では一年草として扱われるのが一般的です。長く育てたい場合は、寒くなる前に鉢に植え替えて、室内の明るい暖かい窓辺に取り込むと、冬越しして翌年もまた咲かせられます。
室内では水やりを控えめにし、乾かし気味に管理します。また、ベゴニアは挿し木でとても簡単にふやせるのも魅力。元気な茎を数cm切り取り、湿らせた清潔な用土に挿しておくと、暖かい時期なら容易に発根して新しい株になります。秋に挿し木をして、苗を室内で冬越しさせれば、翌春に植える株を確保できます。挿し木で株を更新しながら、長くベゴニアを楽しむことができます。
💡寒さに弱く屋外では一年草扱い。室内で冬越し可。挿し木で簡単にふやせます。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓150〜400円
ベゴニアの苗
緑葉・銅葉、花色など好みで選ぶ。
-
✓400〜800円
草花用培養土
水はけのよい土。
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✓400〜900円
緩効性肥料・液肥
花期の追肥に。
-
○500〜1,200円
プランター・鉢 (任意)
ベランダ栽培や寄せ植えに。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
うどんこ病
時々症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。
予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。
対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。
灰色かび病
時々症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。
予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。
対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。
Flower meaning
花言葉
-
「親切・公平」
赤
左右非対称ながら全体では調和のとれた葉姿から、親切さや公平さを表すとされます。
-
「丁寧・愛の告白」
ピンク
やわらかなピンクの花色と、ていねいに咲き続ける姿から、丁寧さや愛の告白を表すとされます。
-
「親切・清らかな心」
白
清楚な白い花が、相手を思いやる親切さと清らかな心を連想させることにちなみます。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 過湿で茎が腐る
多肉質の茎が蒸れて腐り、株が倒れます。
原因: 水のやりすぎ、風通しの悪さ、梅雨の長雨。
対策: 土が乾いてから水を与え、風通しのよい場所で乾かし気味に管理します。
⚠ 冬に枯れる
寒さで株が傷み枯れてしまいます。
原因: 寒さ・霜に弱い。
対策: 寒くなる前に室内の明るい暖かい窓辺に取り込んで冬越しさせます。
⚠ 花つきが悪い
葉は茂るのに花が少ないです。
原因: 花がら摘み不足、肥料切れ。
対策: こまめに花がらを摘み、開花期は月1〜2回追肥します。
FAQ
よくある質問
育ちます。四季咲きベゴニアは半日陰でもよく咲く貴重な花です。むしろ真夏の強い直射日光や西日では葉が傷むことがあるので、夏は明るい半日陰のほうがきれいに保てます。
ベゴニアの茎は多肉質で過湿に弱く、水のやりすぎや蒸れで腐りやすいです。土が乾いてから水を与え、風通しのよい場所で育てます。受け皿の水はこまめに捨てましょう。
花がら摘みをしていない、肥料切れが主な原因です。咲き終わった花をこまめに摘み取り、開花期は月1〜2回追肥すると、次々と花が上がって長く咲き続けます。
寒さに弱く、屋外では霜で枯れるため一年草として扱うのが一般的です。寒くなる前に鉢を室内の明るい暖かい窓辺に取り込めば、冬越しして翌年も咲かせられます。
できます。挿し木でとても簡単にふやせます。元気な茎を数cm切り取り、湿らせた清潔な用土に挿しておくと、暖かい時期なら容易に発根します。切り戻した枝を利用すると無駄になりません。
間延びしたり茂りすぎて蒸れたりしたら、株全体を半分ほど切り戻します。風通しがよくなり、涼しくなってから再びこんもりと咲き直します。切った枝は挿し木に使えます。
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