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植物図鑑
🪴
繊細でふわふわした明るい黄緑の小葉を広げたアジアンタム
🪴 観葉植物

アジアンタム

Adiantum Adiantum / Maidenhair Fern

普通 難易度3(5段階中): 普通 💰 鉢植えは600〜3000円

アジアンタムは、繊細で、ふわふわとした、小さな葉が、軽やかに広がる、やわらかな印象が魅力の、シダ植物の観葉植物です。細い、黒っぽい葉柄(よう...

かんたんに言うと

アジアンタムは、繊細でふわふわした葉が魅力のシダの観葉植物。乾燥に非常に弱いのが最大の特徴で、空気・土を乾かすと葉がちりちりに枯れます。湿度を高く保ち土を乾かさないのがコツ。強い直射を嫌い明るい日陰を好みます。浴室近くなど湿度のある場所に最適です。

Profile

基本情報

アジアンタムは、繊細で、ふわふわとした、小さな葉が、軽やかに広がる、やわらかな印象が魅力の、シダ植物の観葉植物です。細い、黒っぽい葉柄(ようへい)の先に、明るい黄緑色の、小さく、薄い葉(小葉)が、たくさんつき、風に、さらさらと、そよぐ姿は、涼やかで、上品。

その、レースのような、繊細な美しさから、観葉植物のなかでも、根強い人気があり、お部屋に、やわらかな、やさしい雰囲気を、添えてくれます。アジアンタムは、世界中の、湿った林の下や、岩の隙間などに自生する、シダの仲間で、和名を「ホウライシダ」「クジャクシダ」などといいます。

シダ植物なので、花は咲かず、葉の裏に、胞子(ほうし)をつけて、ふえます。アジアンタムの、いちばんの特徴であり、育てるうえでの、ポイントが「乾燥に弱い」こと。もともと、湿った場所で育つ植物なので、空気の乾燥や、土の乾燥に、とても弱く、水切れすると、繊細な葉が、ちりちりに、枯れてしまいます。

そのため、湿度を、高く保ち、土を、乾かさないように、管理するのが、美しく育てる、最大のコツ。強い直射日光も苦手で、明るい日陰を好みます。やや、手のかかる面もありますが、湿度さえ、保てば、次々と、新しい葉を展開し、繊細な美しさで、応えてくれます。浴室の近くや、キッチンなど、湿度のある場所に、ぴったりの、涼やかな観葉植物です。

分類
観葉植物 / その他・草姿
原産地
世界の熱帯〜温帯、南アメリカ、東アジア
別名
アジアンタム、ホウライシダ、クジャクシダ、メイデンヘアファーン
価格目安
鉢植えは600〜3000円

💡豆知識

アジアンタムの、属名「Adiantum(アディアントゥム)」は、ギリシャ語で「濡れない」という意味の言葉に由来します。これは、アジアンタムの葉が、撥水性(はっすいせい)をもち、水をはじいて、水滴が、玉のように、ころころと転がり、葉が、濡れたように見えない性質に、ちなみます。

あれほど、湿気を好み、乾燥に弱い植物なのに、葉自体は、水をはじく、というのは、おもしろい性質です。英名の「メイデンヘア・ファーン(乙女の髪のシダ)」は、細く、しなやかな、黒っぽい葉柄が、若い女性の、つややかな黒髪を、思わせることに、由来する、ロマンチックな名前。

日本の和名「ホウライシダ(蓬莱羊歯)」「クジャクシダ(孔雀羊歯)」も、その、優美な姿に、ちなみます。アジアンタムは、シダ植物なので、ほかの観葉植物のような、種ではなく「胞子(ほうし)」で、ふえます。成熟した葉の裏側の縁には、胞子の入った袋ができ、ここから、胞子が飛んで、湿った場所に落ちると、やがて、新しい株に育ちます。

家庭では、株分けで、ふやすのが手軽です。アジアンタムは、その、繊細な美しさと、空気の乾燥に弱い性質から「育てるのが少し難しい」とされることもありますが、湿度を保つ、という、ひとつのコツさえ、つかめば、次々と、やわらかな葉を広げ、涼やかな緑で、長く楽しませてくれます。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 普通
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜50cm
株張り
15〜50cm

環境条件

日照
日陰
耐寒温度
5℃
耐暑温度
32℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
乾燥厳禁。土を乾かさないよう湿り気を保ち、葉水を多めに。
肥料
観葉植物用肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所を決める(直射を避け湿度のある場所へ)

    約7日

    アジアンタムは、湿った林の下などに自生する、シダ植物なので、強い直射日光を、とても嫌います。直射日光に当たると、繊細な葉が、葉焼けを起こして、すぐに、ちりちりに、枯れてしまうので、直射は、絶対に避けます。理想は、レースのカーテン越しの、やわらかい光が差し込む、明るい日陰。

    室内の、直射の当たらない、明るい場所が、最適です。耐陰性は、ある程度ありますが、極端に暗いと、生育が、弱るので、適度な明るさは必要です。そして、アジアンタムにとって、何より大切なのが「湿度」。空気の乾燥に、とても弱いので、乾燥しやすい場所は、避け、適度に湿度のある場所を選びます。

    とくに、おすすめなのが、浴室の近くや、キッチンなど、湿度の、保たれやすい場所。エアコンの風が、直接当たる場所は、空気が、極端に乾燥して、葉が、すぐに枯れるので、絶対に避けます。アジアンタムは、寒さにも、やや弱いので、冬は、暖かい室内(最低でも5度以上、できれば10度以上)に置きます。

    冷え込む窓際は、避けます。「直射を避ける」「湿度を保つ」という、2つのポイントを、押さえた場所を選ぶことが、アジアンタムを、美しく育てる、第一歩です。

    💡強い直射は厳禁(すぐ枯れる)。レースカーテン越しの明るい日陰へ。湿度が命なので浴室近く等が◎。エアコンの風は絶対に避ける。

  2. 2

    水やりと葉水(乾燥厳禁)

    約30日

    アジアンタムを、育てる、最大にして、最重要のコツが「乾かさないこと」です。アジアンタムは、乾燥に、非常に弱く、土が、乾いたり、空気が、乾燥したりすると、繊細な葉が、あっという間に、ちりちりに、茶色く枯れてしまいます。水やりは、土の表面が、乾き始めたら、鉢底から流れ出るまで、たっぷりと与えます。

    ほかの観葉植物のように「乾いてから、数日おいて」ではなく、土を、乾かしすぎないうちに、湿り気を保つように、水を与えるのが、ポイント。とくに、生育期の、春から夏や、空気の乾燥する、冬の暖房時は、水切れに、注意します。ただし、鉢底に、水がたまりっぱなしの、過湿は、根を傷めるので、水はけは確保します。

    そして、土の水やりと、同じくらい大切なのが「葉水(はみず)」。アジアンタムは、空気の湿度を、高く保つことが、何より重要なので、霧吹きで、葉に、こまめに、1日に、何度も、水を吹きかけて、湿度を保ちます。葉水は、葉の乾燥を防ぎ、繊細な葉を、美しく保つ、いちばんの方法。

    加湿器を、そばに置いたり、鉢を、水を張った、受け皿(鉢底が水に直接つかないよう、底上げする)の上に置いて、周囲の湿度を上げる「腰水」ならぬ、湿度確保の工夫も効果的です。とにかく「乾かさない」が、アジアンタム栽培の、合言葉です。

    💡乾燥厳禁が最重要。土は乾かしすぎず湿り気を保ち、葉水を1日数回こまめに。加湿器も有効。過湿は避け水はけは確保。

  3. 3

    枯れた葉の切り戻しと復活

    約30日

    アジアンタムを育てていると、水切れや、空気の乾燥で、葉が、ちりちりに、茶色く枯れてしまうことが、よくあります。とくに、うっかり、水やりを忘れたり、エアコンの風に、当ててしまったりすると、繊細な葉は、すぐに傷みます。でも、あきらめないでください。

    アジアンタムは、地際の、株(根茎)さえ、生きていれば、葉が、すべて枯れても、復活することが、多い植物です。葉が、ちりちりに枯れてしまったら、思い切って、枯れた葉を、地際から、すべて、ハサミで、切り戻します。そのうえで、湿度を、しっかり保ち、土を、乾かさないように、明るい日陰で、管理を続けると、数週間ほどで、株元から、くるくると巻いた、新しい芽(新芽)が、出てきて、やがて、新しい、やわらかな葉が、次々と、展開してきます。

    枯れた葉を、そのままにせず、切り戻して、リセットすることで、株が、新しい葉に、エネルギーを集中でき、きれいに、再生します。アジアンタムは、こうして、何度でも、よみがえる、生命力をもっているので、「枯らしてしまった」と、あきらめずに、切り戻して、湿度を保って、様子を見ることが、大切です。新芽が、出てきたときの、うれしさは、格別。乾燥に弱い、という、弱点はありますが、復活力の強さも、アジアンタムの、魅力のひとつです。

    💡水切れ等で葉が枯れても、株が生きていれば復活する。枯れた葉は地際から切り戻し、湿度を保てば新芽が出る。あきらめず切ってリセット。

  4. 4

    肥料・植え替えと株分け

    約14日

    肥料は、生育期の、春から秋(5〜9月)にだけ、与えます。観葉植物用の、薄めた液体肥料を、月に1〜2回程度、控えめに与えます。アジアンタムは、繊細な植物なので、肥料は、濃すぎると、根を傷めるので、薄めに、控えめに与えるのが、ポイントです。生育の止まる冬は、肥料を与えません。

    植え替えは、1〜2年に一度を目安に、生育期の、5〜7月ごろに行います。鉢底から、根が出てきた、株が、鉢いっぱいに育って、混み合ってきた、水の浸み込みが悪くなった、などが、サインです。古い土を、軽く落とし、一回り大きな鉢に、観葉植物用の、水もちと、水はけのバランスのよい土で植え替えます。

    アジアンタムは、乾燥を嫌うので、水もちのよい土が向きますが、過湿も、根を傷めるので、水はけも、ある程度、確保します。植え替えのときに、株が、大きく育って、混み合っていたら「株分け」で、ふやせます。根茎(こんけい)を、芽が、いくつかつくように、手や、清潔なハサミで、分けて、それぞれを、別の鉢に植えます。

    アジアンタムは、シダなので、本来は、胞子でふえますが、家庭では、この、株分けが、手軽で確実です。株分け直後は、根が、不安定なので、直射を避け、湿度を、しっかり保った、明るい日陰で、養生させ、土を、乾かさないように管理します。

    💡肥料は生育期だけ薄めに控えめに。1〜2年に一度、5〜7月に植え替え(水もちのよい土)。ふやすのは株分けで(直後は乾かさず養生)。

  5. 5

    冬越しと長く楽しむコツ

    約120日

    アジアンタムは、寒さに、やや弱いので、冬の管理が、ポイントです。気温が下がる秋には、屋外の株は、室内の、暖かい場所に取り込みます。冬は、最低でも5度以上、できれば10度以上を保てる、暖かい室内で管理します。冷え込む窓際は、避けます。冬越しで、いちばん、気をつけたいのが、暖房による「空気の乾燥」です。

    冬は、暖房で、室内の空気が、カラカラに乾燥しがちで、これは、乾燥に弱い、アジアンタムにとって、葉が枯れる、最大の原因になります。冬こそ、葉水を、こまめに与え、加湿器を使うなどして、湿度を、高く保つことが、繊細な葉を、枯らさずに、冬を越す、いちばんのコツです。

    エアコンの、暖房の風が、直接当たる場所は、絶対に避けます。水やりは、冬は、生育が、ゆるやかになるので、土の表面の乾き具合を見ながら、やや控えめにしますが、乾燥に弱いので、ほかの観葉植物ほど、極端には、乾かさず、土の湿り気を、保つようにします。

    「冬は乾かし気味」が、多くの観葉植物の鉄則ですが、アジアンタムは、乾燥に弱いので、冬も、乾かしすぎないことが大切。湿度を保ち、暖かくして、冬を越せば、暖かくなる春に、また、次々と、やわらかな新芽を展開します。乾燥対策、という、ひとつのコツさえ、押さえれば、繊細で、涼やかな緑を、長く楽しめる、魅力的な観葉植物です。

    💡寒さにやや弱く冬は10度以上の室内へ。冬の暖房による乾燥が最大の敵→葉水・加湿で湿度キープ。乾燥に弱いので冬も乾かしすぎない。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • アジアンタムの鉢植え

    繊細な葉のシダ。手頃で入手しやすい。

    600〜3,000円
  • 観葉植物用培養土

    水もちと水はけのバランスのよい土。

    400〜1,000円
  • 霧吹き・加湿器 (任意)

    葉水と湿度管理に。乾燥対策の必需品。

    300〜5,000円
  • 観葉植物用肥料 (任意)

    生育期の施肥に。薄めに。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 1,000〜4,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 乾燥・水切れで葉がちりちりに枯れる

繊細な葉が茶色く、ちりちりに枯れます。

原因: 土の乾燥、空気の乾燥、エアコンの風、直射日光。

対策: 土を乾かさず葉水をこまめに与え、枯れた葉は地際から切り戻すと新芽が出て復活します。

⚠ 冬の暖房乾燥で枯れる

冬に葉が次々と枯れます。

原因: 暖房による空気の乾燥、暖房の風。

対策: 冬こそ葉水・加湿で湿度を高く保ち、暖房の風を避け、乾かしすぎないようにします。

⚠ 強い直射で葉焼け

葉が茶色く傷んで枯れます。

原因: 直射日光に当たった。

対策: 直射を避け、レースカーテン越しの明るい日陰に置きます。

FAQ

よくある質問

アジアンタムは繊細で美しい一方、乾燥に非常に弱く、水切れや空気の乾燥ですぐに葉が枯れるので、観葉植物のなかではやや手のかかる部類です。ただし「乾かさない・湿度を保つ」という一つのコツさえつかめば、次々と葉を広げます。浴室近くなど湿度のある明るい日陰に置き、葉水をこまめに与えれば、初心者でも楽しめます。

水切れや空気の乾燥、エアコンの風、直射日光が原因です。でもあきらめないでください。株元が生きていれば、枯れた葉を地際からすべて切り戻し、湿度を保って土を乾かさないように管理すると、数週間で新芽が出て復活することが多いです。切り戻してリセットし、湿度を保つのが復活のコツです。

強い直射日光は葉焼けの原因になるので避け、レースカーテン越しの明るい日陰が理想です。何より湿度が大切なので、浴室の近くやキッチンなど湿度の保たれやすい場所が向きます。エアコンの風が直接当たる場所は、空気が乾燥して葉が枯れるので絶対に避けます。冬は10度以上の暖かい室内へ。

とにかく乾かさないことです。土の表面が乾き始めたらたっぷり与え、湿り気を保ちます。ほかの観葉植物のように乾かし気味にすると枯れてしまいます。あわせて、霧吹きで葉に1日数回こまめに葉水を与えて空気の湿度を高く保つことが、繊細な葉を美しく保つ最大のコツです。ただし鉢底の水のため込みは避けます。

アジアンタムはシダなので本来は胞子でふえますが、家庭では株分けが手軽で確実です。植え替えのとき(生育期5〜7月)に、根茎を芽がいくつかつくように分けて、別の鉢に植えます。株分け直後は根が不安定なので、直射を避け、湿度を保った明るい日陰で、土を乾かさないように養生させます。

アジアンタムは寒さにやや弱いので冬は10度以上の暖かい室内へ。冬は暖房で空気がカラカラに乾燥し、これが葉枯れの最大の原因になるので、葉水をこまめに与え加湿器で湿度を高く保つのがコツです。エアコンの暖房の風は避けます。多くの観葉植物は冬に乾かし気味にしますが、アジアンタムは乾燥に弱いので冬も乾かしすぎないようにします。

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