マミラリア
Mammillaria Pincushion cactus
マミラリアは、まんまるな球形の小さな体に、白いトゲや綿毛をまとい、春に頭のまわりへピンクや白の小花を冠のように咲かせる、とても人気のある玉サ...
かんたんに言うと
マミラリアは小さな株でも春に花が咲きやすい、人気の玉サボテン。白いトゲや綿毛が美しく、子株で群生します。乾燥に強く水やり控えめでOK。過湿の根腐れと冬の寒さ(霜)に注意し、冬は室内の明るい窓辺へ。
Profile
基本情報
マミラリアは、まんまるな球形の小さな体に、白いトゲや綿毛をまとい、春に頭のまわりへピンクや白の小花を冠のように咲かせる、とても人気のある玉サボテンの仲間です。サボテン科のなかでも種類がとびぬけて多く、数百種が知られる大きなグループで、トゲの色や形、姿の違いを集めて楽しむ愛好家も多い、奥の深い仲間です。
原産地はメキシコを中心とした乾燥地。多くの種類が、子株をどんどん出して群生し、こんもりとした塊になって育ちます。マミラリアの最大の魅力は、小さな株でも花が咲きやすいこと。キンシャチのように何十年も待たなくても、手のひらサイズの株が、春になると体のてっぺんを取り囲むように、かわいい小花をぐるりと一周咲かせます。
この「花の冠」が愛らしく、初心者でも花を楽しめるサボテンとして親しまれています。乾燥に非常に強く、水やりも少なくてよいので、ほとんど手をかけずに育てられます。日光を好み、よく日に当てると、トゲや綿毛が美しく、球が締まって丈夫に育ちます。丈夫な反面、過湿による根腐れと、冬の寒さ(霜)には弱いので、水やりは控えめにし、冬は室内の明るい窓辺に取り込みます。子株でよく増え、花も楽しめる、育てやすく愛らしいサボテンです。
💡豆知識
マミラリアは、サボテン科のなかでもとびぬけて種類が多く、数百種が知られる、属としては最大級のグループです。そのため、トゲが白く美しいもの、かぎ状に曲がったトゲをもつもの、綿毛にふんわり包まれたものなど、姿のバリエーションがとても豊富で、マミラリアだけを集めるコレクターもいるほど。
属名の「マミラリア」は、ラテン語で「乳頭・突起」を意味する言葉に由来し、球の表面に並ぶ、いぼ状の突起(疣=いぼ)が名前のもとになっています。この突起の付け根や谷間から花やトゲが出るのが、マミラリアの仲間の特徴です。花のあとには、赤く細長い実をつける種類も多く、緑の球体に赤い実が並ぶ姿もよく目立ちます。和名では「高砂(たかさご)」「銀手毬(ぎんてまり)」など、姿にちなんだ風流な名前で呼ばれる種類もあり、古くから親しまれてきました。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 4月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 5〜30cm
- 株張り
- 5〜30cm
- 花のサイズ
- ピンク・白の小花が頭のまわりに冠状に咲く
- 実のサイズ
- 赤く細長い実
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 3℃
- 耐暑温度
- 40℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.5
- 水やり
- 土が完全に乾いて数日後にたっぷり。冬は断水気味。
- 肥料
- サボテン・多肉植物用肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める(日光が好き)
約7日マミラリアは、日光を好むサボテンです。一年を通して、できるだけよく日の当たる場所に置きましょう。屋外なら、雨の当たりにくい南向きのベランダや軒下が理想的。室内で育てる場合も、一日を通して光がよく入る、明るい南向きの窓辺に置きます。日光をたっぷり浴びると、白いトゲや綿毛が美しく出て、球が締まってこんもりと丈夫に育ち、春の花つきもよくなります。
反対に、日照が不足すると、球が間延びして縦長に徒長したり、トゲや綿毛がまばらになったり、花が咲きにくくなったりします。ただし、ずっと室内に置いていた株を、急に真夏の直射日光に当てると、表面が白く焼けることがあるので、屋外に出すときは、数日かけて少しずつ日差しに慣らします。風通しのよい場所に置くと、蒸れを防ぎ、健康に育てられます。
💡よく日に当てるとトゲ・綿毛が美しく花つきも向上。日照不足は徒長・花が減る。
-
2
水やり(乾燥に強い・冬は断水)
約30日マミラリアは、球体に水をためられるため、乾燥に非常に強く、水やりはごく控えめでかまいません。サボテンを枯らす原因の大半は、水のやりすぎによる根腐れです。「土が完全に乾いてから、さらに数日おいて、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える」くらいのペースが目安。
受け皿にたまった水は必ず捨て、常に湿った状態が続かないようにします。生長する春と秋はこのサイクルで管理し、生育が止まる真夏の高温期は、やや控えめにします。とくに冬は、気温が下がると生育がほぼ止まるため、11月ごろから水やりを徐々に減らし、真冬はほとんど水を与えない「断水」気味に管理します。
冬に土が湿ったままだと、低温と過湿が重なって、一気に根腐れを起こします。なお、白い綿毛や密なトゲのある種類は、頭から水をかけると蒸れやすいので、株元の土にそっと与えるとよいでしょう。球にしわが寄ってきたら水切れのサインですが、慌てず与えれば回復します。
💡完全に乾いて数日後にたっぷり、冬はほぼ断水。綿毛のある種類は株元に水を与える。
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3
土と植え替え
約14日マミラリアは過湿を嫌うので、水はけのよい土が欠かせません。市販の「サボテン・多肉植物用の土」を使うのが、いちばん手軽で確実です。鉢は、必ず底に穴のあいた、通気性のよいものを選びます。マミラリアは子株を出して群生し、鉢の中が混み合いやすいので、2〜3年に一度を目安に、ひとまわり大きな鉢へ植え替えます。
根が回って水はけが悪くなったり、子株で鉢がいっぱいになったりしたら、植え替えのサインです。適期は、生育が始まる春(4〜5月)。鉢から株を抜き、古い土を落として、枯れた根や傷んだ根を整理します。細かいトゲが刺さると痛いので、ピンセットや厚手の手袋、丸めた新聞紙を使って、ていねいに扱います。
このとき、増えた子株を切り分けて、株分けでふやすこともできます。植え替えた直後は、傷んだ根の切り口が乾くまで、1週間ほど水やりを控えてから、通常の管理に戻すと、根腐れを防げます。
💡水はけのよい土で2〜3年に一度、春に植え替え。群生株は株分けのチャンス。
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4
冬越し(寒さ・霜に弱い)
約120日マミラリア栽培で注意したいのが冬越しです。サボテンは乾燥には強くても、寒さ、とくに霜には弱く、凍るとぶよぶよに溶けて枯れてしまいます。屋外で育てている場合は、最低気温が5度を下回るころ(おおむね11月)には、明るい室内の窓辺に取り込みます。
室内でも、夜間に冷え込む窓ガラスのすぐそばは意外と寒くなるので、夜は窓から少し離すと安心です。冬は水やりをほぼ止めて断水気味にし、低温と過湿が重ならないようにするのが、無事に冬を越すコツ。乾かし気味に、かつ日によく当てて管理すれば、寒さへの耐性も上がり、春の花つきもよくなります。
じつは、冬にしっかり乾かして低温(ただし凍らない程度)に当てることが、春に花芽をつけるきっかけになるともいわれます。暖地の霜の当たらない軒下なら屋外で越せることもありますが、室内のほうが安全です。春に暖かくなって生育が始まったら、少しずつ水やりを再開します。
💡最低5度を下回る前に室内の窓辺へ。冬はほぼ断水。乾かし気味の冬越しが春の花を呼ぶ。
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5
ふやし方と花を楽しむ
約30日マミラリアは、子株(かき子)をたくさん出すので、株分けでとても簡単にふやせます。適期は生育期の春。群生した株から、子株を清潔なナイフやハサミでていねいに切り取り、切り口を数日から1週間ほどよく乾かしてから、水はけのよい土に挿すと、やがて発根します。
種から育てる「実生」でもふやせますが、株分けのほうが手軽で確実です。マミラリアの最大の楽しみは、なんといっても花。多くの種類が、小さな株のうちから、春になると体のてっぺんを取り囲むように、ピンクや白の小花を冠のようにぐるりと咲かせます。花を咲かせるコツは、春から秋によく日に当ててしっかり育て、冬は乾かし気味に低温(凍らない程度)で休ませること。
この季節のメリハリが、花芽をつけるきっかけになります。花のあとには、赤く細長い実をつける種類も多く、緑の球に赤い実が並ぶ姿も楽しめます。
💡子株を乾かして挿す株分けが簡単。日によく当て、冬を乾かし気味に休ませると春に花が咲く。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓500〜4,000円
マミラリアの苗(鉢)
小型で手頃に入手できる。
-
✓400〜1,000円
サボテン・多肉植物用の土
水はけのよい土。
-
○300〜2,000円
鉢(底穴のあるもの) (任意)
植え替え・株分け用。
-
○400〜1,000円
サボテン用肥料 (任意)
生育期に少量。
-
○300〜1,500円
ピンセット・厚手の手袋 (任意)
細かいトゲの扱いや植え替えに便利。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
まれ症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 過湿・冬の寒さで根腐れ・溶ける
球体が黒っぽく、ぶよぶよに溶けるように傷みます。
原因: 水のやりすぎ、霜・低温、低温時の過湿。
対策: 乾かし気味に管理し、冬は室内の窓辺へ。冬はほぼ断水にします。
⚠ 徒長・花が咲かない
球が間延びして縦長になり、トゲや綿毛がまばらで花も減ります。
原因: 日照不足、冬に休ませず甘やかした。
対策: よく日に当て、冬は乾かし気味に低温で休ませて季節のメリハリをつけます。
⚠ 綿毛・トゲの間が蒸れて傷む
頭の綿毛やトゲの奥が黒ずみ傷みます。
原因: 頭から水をかけて綿毛が湿り、蒸れた。
対策: 水は株元の土に与え、風通しのよい場所で管理します。
FAQ
よくある質問
とても育てやすいサボテンです。乾燥に強く水やりが少なくてよいうえ、小さな株でも花が咲きやすく、子株で簡単にふえます。水のやりすぎ(過湿)による根腐れと、冬の寒さ(霜)にだけ注意すれば、初心者でも花まで楽しめます。
はい、マミラリアは小さな株でも花が咲きやすいのが大きな魅力です。多くの種類が、手のひらサイズの株でも、春に体のてっぺんを取り囲むように、ピンクや白の小花を冠のように咲かせます。春から秋によく日に当て、冬を乾かし気味に休ませると、花つきがよくなります。
ごく控えめで十分です。土が完全に乾いてから数日おいて、鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。春と秋はこのサイクルで、真夏はやや控えめ、真冬はほとんど与えない断水気味にします。綿毛のある種類は、頭からかけず株元に与えると蒸れを防げます。
寒さ、とくに霜に弱いので、最低気温が5度を下回るころ(おおむね11月)には、明るい室内の窓辺に取り込みます。冬は水やりをほぼ止めて断水気味にし、低温と過湿が重ならないようにします。乾かし気味に低温(凍らない程度)で休ませることが、春の花を呼ぶコツでもあります。
とても簡単にふやせます。子株(かき子)をたくさん出すので、生育期の春に子株を切り取り、切り口を数日から1週間乾かしてから、水はけのよい土に挿すだけ。種からの実生でもふやせますが、株分けのほうが手軽で確実です。
どちらも丸い玉サボテンですが、キンシャチは大きく育ち花まで何十年もかかるのに対し、マミラリアは小型で、小さな株のうちから花が咲きやすいのが違いです。子株でよく群生し、白いトゲや綿毛、花の冠を手軽に楽しめるので、花を早く見たい人にはマミラリアが向いています。
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