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植物図鑑
🌵
ピンクの花を咲かせたシャコバサボテン
🌵 サボテン

シャコバサボテン

Schlumbergera Christmas cactus

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 鉢植えは800〜3500円

シャコバサボテンは、平たい葉のような茎(葉状茎)を次々につなげて垂れ下がり、冬にピンクや赤、白の華やかな花をいっせいに咲かせる、人気の冬咲き...

かんたんに言うと

シャコバサボテンは平たい茎を垂らし冬にピンク・赤・白の花を咲かせる森林性サボテン。明るい半日陰を好み、水は砂漠のサボテンより多め。秋に夜の暗さを保つ短日管理が花のコツ。トゲがなく葉節挿しで簡単にふえます。

Profile

基本情報

シャコバサボテンは、平たい葉のような茎(葉状茎)を次々につなげて垂れ下がり、冬にピンクや赤、白の華やかな花をいっせいに咲かせる、人気の冬咲きサボテンです。茎のふちにあるギザギザが、海のシャコ(蝦蛄)の足に似ていることから、この名前がつきました。

クリスマスのころに花が咲くことから「クリスマスカクタス」とも呼ばれ、改良の進んだ品種は「デンマークカクタス」の名でも親しまれる、冬の鉢花の定番です。同じサボテンでも、キンシャチのような砂漠のサボテンとは性質がまったく異なります。原産地はブラジルの森林で、木の幹や岩に着生して育つ「森林性サボテン」のため、強い直射日光と乾燥がむしろ苦手。

明るい半日陰を好み、水も砂漠のサボテンより多めに必要です。また、トゲがほとんどなく、扱いやすいのも魅力です。最大の特徴は、夜の長さが一定以上になると花芽をつける「短日植物」であること。秋に、夜は照明の当たらない場所に置くことが、花を咲かせる大きなコツになります。

葉節を切って挿すだけで簡単にふやせ、毎年花を楽しめる、育てやすく見ごたえのある冬の花サボテンです。冬の鉢花として贈り物にも喜ばれ、上手に育てれば数十年と生き続けて、毎年冬になると株いっぱいに花を咲かせてくれる、長く付き合えるサボテンでもあります。

分類
サボテン / その他・森林性
原産地
ブラジル
別名
シャコバサボテン、クリスマスカクタス、デンマークカクタス、シャコバ
価格目安
鉢植えは800〜3500円

💡豆知識

シャコバサボテンが秋から冬に花を咲かせるのは、夜の長さ(暗い時間)が一定以上になると花芽をつくる「短日植物」だからです。そのため、秋に夜間も室内の照明や外灯の光を浴び続けると、株は「まだ昼が長い」と勘違いして、花芽をつけられず、花が咲かないことがあります。

確実に咲かせたいときは、9月下旬から10月にかけて、夜は明かりの当たらない場所に置くか、夕方から朝まで段ボール箱をかぶせるなどして、毎晩しっかり暗くする「短日処理」を行います。原産地のブラジルの森では、木の幹や岩のくぼみにたまったわずかな土や落ち葉に根を張る「着生植物」として暮らしており、土に根を下ろす砂漠のサボテンとは生き方が大きく異なります。よく似た仲間に、花のつく時期や茎のギザギザの形が少し違う「カニバサボテン(イースターカクタス)」があり、こちらは春に咲きます。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
開花
12月は開花
追肥
6月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
開花
12月は開花
追肥
6月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
開花
11月は開花
追肥
6月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜50cm
株張り
20〜50cm
花のサイズ
ピンク・赤・白などの花が茎の先に咲く

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
5℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
5.5〜6.5
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり。砂漠のサボテンより多め。冬は控えめ。
肥料
緩効性化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所を決める(明るい半日陰)

    約7日

    シャコバサボテンは、ブラジルの森で木や岩に着生して育つ「森林性サボテン」なので、強い直射日光が苦手です。砂漠のサボテンとは逆に、明るい半日陰を好みます。室内なら、レースカーテン越しのやわらかい光が入る窓辺が理想的。屋外に出す春から秋も、直射日光の当たらない、明るい日陰や木もれ日の下に置きます。

    真夏の強い日差しに当てると、平たい茎が赤茶色に焼けて傷むので注意します。反対に、暗すぎる場所では、茎がひょろひょろと弱く育ち、花つきも悪くなります。生育に適した温度は15〜25度ほどで、暑さにも寒さにも極端には強くありません。トゲがほとんどないので、置き場所を選ばず扱いやすいのも魅力です。垂れ下がって育つので、棚の上やハンギングにすると、茎が美しく垂れ、花の時期にいっそう見ごたえがあります。

    💡直射日光は避け、レースカーテン越しの明るい半日陰へ。真夏の強光は茎焼けに注意。

  2. 2

    水やり(砂漠のサボテンより多め)

    約30日

    シャコバサボテンは森林性のサボテンなので、砂漠のサボテンほど極端に乾燥させる必要はなく、水やりはやや多めが基本です。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。とはいえ、根が常に湿った状態は嫌うので、受け皿の水は必ず捨て、次の水やりまでに表面が乾く程度のリズムを保ちます。

    よく生長する春から初夏と、花の咲く秋から冬は、水を切らさないように管理します。一方、生育が鈍る真夏(高温期)は、やや控えめにして蒸れを防ぎます。冬の開花中は、水切れさせると蕾が落ちることがあるので、土を乾かしすぎないよう注意しつつ、与えすぎにも気をつけます。

    花が終わって休む早春は、やや乾かし気味にします。乾燥する室内では、時々、霧吹きで茎に水をかける葉水も、生き生きと保つのに役立ちます。

    💡表面が乾いたらたっぷり、受け皿の水は捨てる。開花中の水切れは蕾落ちのもと。

  3. 3

    土と植え替え

    約14日

    シャコバサボテンは、水もちと水はけのバランスのよい土を好みます。市販の「サボテン・多肉植物用の土」でも育ちますが、森林性なので、観葉植物用の土に軽石や鹿沼土を混ぜて、水はけと通気性を高めたものもよく合います。鉢は底に穴のあいたものを選びます。

    生長して根が回り、鉢の中がいっぱいになったら、2〜3年に一度を目安に、ひとまわり大きな鉢へ植え替えます。適期は、花が終わって新しい茎が伸び始める春(4〜5月)。古い土を軽く落とし、傷んだ根を整理して、新しい土で植え直します。植え替えと同時に、伸びすぎた茎を切り戻して整えると、姿がよくなり、切った茎は挿し木にも使えます。植え替えた直後は、根の負担を減らすため、数日は水やりを控えめにしてから、通常の管理に戻します。

    💡水はけのよい土で、花後の春に2〜3年に一度植え替え。切り戻した茎は挿し木に使える。

  4. 4

    花を咲かせる(秋の短日管理)

    約40日

    シャコバサボテンを確実に咲かせる最大のコツが、秋の「短日処理」です。この植物は、夜の暗い時間が一定以上長くなると花芽をつける「短日植物」。そのため、秋になっても夜間に室内の照明や外灯の光を浴び続けると、花芽をつけられず咲かないことがあります。

    9月下旬から10月にかけて、夜は明かりの当たらない暗い場所に置くか、夕方から朝まで段ボール箱や黒い袋をかぶせて、毎晩しっかり暗くします。この暗期を3〜4週間続けると、花芽が分化します。あわせて、夜の気温が10〜15度ほどの涼しさに当たることも、花芽形成を助けます。

    花芽(蕾)がつき始めたら、短日処理は終了。ここで注意したいのが「蕾落ち」で、蕾がついてから置き場所を急に変えたり、温度が大きく変化したり、水を切らしたりすると、蕾がぽろぽろ落ちてしまいます。蕾がついたら、できるだけ同じ場所で、環境を変えずに管理しましょう。

    💡9月下旬〜10月に夜を暗く保つ短日処理が花のカギ。蕾がついたら動かさず環境を一定に。

  5. 5

    ふやし方(葉節を挿す)

    約30日

    シャコバサボテンは、葉のような平たい茎(葉状茎)を切って挿すだけで、とても簡単にふやせます。適期は、生育の盛んな春から初夏(5〜6月)。茎の節と節のつなぎ目で、2〜3節ぶんを手でひねるか、清潔なハサミで切り取ります。切り口を、半日から1日ほど風通しのよい日陰で乾かしてから、水はけのよい土に、下の1節が埋まる程度に浅く挿します。

    挿したあとは、明るい日陰に置き、土が乾かない程度に水を与えて管理すると、2〜4週間ほどで根が出て、新しい茎が伸び始めます。一度にたくさん挿して、一鉢にまとめて植えると、ボリュームのある株に育てられます。植え替えのときに切り戻した茎を、そのまま挿し木に使えば無駄がありません。丈夫で発根しやすいので、家族や友人に株を分けたり、毎年自分で株を更新したりして、長く楽しめます。

    💡春〜初夏に2〜3節を切って切り口を乾かし、浅く挿すだけ。まとめ挿しでボリュームよく。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • シャコバサボテンの苗(鉢)

    秋冬に花付き鉢が多く出回る。

    800〜3,500円
  • サボテン・多肉植物用の土

    水はけのよい土。観葉用+軽石でも可。

    400〜1,000円
  • 鉢(底穴のあるもの) (任意)

    植え替え用。ハンギング鉢も人気。

    300〜2,500円
  • 液体肥料 (任意)

    生育期に薄めて時々。

    400〜1,200円
初期費用の目安(必須のみ) 1,200〜4,500円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

まれ

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 秋の夜の明かりで花が咲かない

葉ばかり茂って蕾がつきません。

原因: 短日植物なのに、秋に夜間も照明・外灯の光を浴びた。

対策: 9月下旬〜10月に夜を暗く保つ短日処理を3〜4週間行います。

⚠ 蕾落ち

せっかくついた蕾がぽろぽろ落ちます。

原因: 蕾がついた後の急な置き場所・温度の変化、水切れ。

対策: 蕾がついたら株を動かさず、温度と水やりを一定に保ちます。

⚠ 根腐れ・茎焼け

株元が黒ずむ、または茎が赤茶色に焼けて傷みます。

原因: 過湿で常に土が湿っていた、または真夏の強い直射日光。

対策: 受け皿の水は捨て乾湿のリズムをつくり、夏は半日陰に置きます。

FAQ

よくある質問

トゲがなく扱いやすく、葉節を挿すだけで簡単にふえるので、初心者にも育てやすいサボテンです。明るい半日陰に置き、土の表面が乾いたら水を与えるだけで育ちます。花を確実に咲かせるには、秋に夜を暗く保つ短日管理がポイントになります。

多くは秋の夜の明かりが原因です。シャコバサボテンは夜の暗さで花芽をつける短日植物なので、秋に夜間も照明や外灯の光を浴びると咲きません。9月下旬から10月に、夜は暗い場所に置くか箱をかぶせて、毎晩しっかり暗くする短日処理をすると、花芽がつきます。日照不足や肥料の与えすぎでも咲きにくくなります。

蕾がついてから、置き場所を急に変えたり、温度が大きく変化したり、水を切らしたりすると、蕾がぽろぽろ落ちる「蕾落ち」が起きやすくなります。蕾がついたら、できるだけ同じ場所で、温度と水やりの環境を一定に保ち、株を動かさないようにしましょう。

砂漠のサボテンより多めが基本です。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。春から初夏と、花の咲く秋冬は水を切らさないように、真夏と花後の早春はやや控えめにします。開花中の水切れは蕾落ちの原因になるので注意します。

強い直射日光が苦手なので、レースカーテン越しの明るい室内や、屋外なら木もれ日の半日陰が向きます。真夏の強光は茎焼けの原因になります。寒さにもそれほど強くないので、冬は室内の明るい場所で管理します。垂れて育つのでハンギングにも向きます。

とても簡単です。春から初夏に、平たい茎を2〜3節ぶん切り取り、切り口を半日〜1日乾かしてから、水はけのよい土に浅く挿すだけ。2〜4週間で発根します。一鉢にまとめて挿すと、ボリュームのある株に育てられます。植え替えで切り戻した茎も挿し木に使えます。

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