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気に入った植物は、買い足さなくても自分でふやせます。挿し木・水挿し・株分け・葉挿しといった方法は、どれも特別な道具を必要としません。ふやし方の基本と、種類ごとの向き不向きを整理します。
4つのふやし方
| 方法 | やり方 | 向いている植物 |
|---|---|---|
| 挿し木 | 切った枝を土に挿して発根させる | ローズマリー、アジサイ、ガジュマル |
| 水挿し | 切った枝を水に挿して発根させる | ポトス、モンステラ、ミント、バジル |
| 株分け | 根ごと株を分けて別々に植える | サンスベリア、多年草、シンビジウム |
| 葉挿し | 葉を1枚外して土に置く | 多肉植物(セダム、エケベリアなど) |
適期は「生育期の入り口」
ふやす作業は、株がこれから伸びる時期に行うのが成功率を高めます。多くの植物では5〜6月と9月が適期です。真夏は蒸れて腐りやすく、冬は発根しないまま切り口が傷むため避けます。
挿し木・水挿しの手順
- 元気な枝を選ぶ:花や蕾のついていない、その年に伸びた枝が向きます。
- 10〜15cmほどに切る:清潔でよく切れるハサミを使い、切り口を潰さないようにします。
- 下の葉を落とす:土や水に浸かる部分の葉は取り除きます。残す葉は2〜3枚で十分です。
- 大きな葉は半分に切る:葉から水分が逃げるのを抑え、発根までもたせます。
- 水揚げする:挿し木の場合、30分〜1時間ほど水に浸けてから土に挿します。
- 挿す・浸ける:土なら肥料気のない清潔な用土(赤玉土小粒やバーミキュライト)に。水なら切り口が2〜3cm浸かる程度に。
- 明るい日陰で管理:直射日光は避け、土は乾かさないようにします。
挿し木の土に肥料は入れません。まだ根がないので吸収できず、切り口を傷める原因になります。発根して新芽が動き出してから、薄い液体肥料を始めます。
株分けの手順
- 鉢から株を抜き、古い土を軽く落とします。
- 手で自然に分かれるところを探し、無理に引き裂かず分けます。硬い場合は清潔なナイフを使います。
- それぞれに根と芽が両方ついていることを確認します。どちらかが欠けると育ちません。
- 新しい土に植え、たっぷり水を与えて明るい日陰で数日養生させます。
株分けは植え替えと同時に行うのが効率的です。根詰まりした株を分ければ、株の若返りとふやすことが一度にできます。
うまくいかないときに見直すこと
- 切り口が腐る:水挿しなら水を2〜3日に一度替える。土なら過湿と、肥料入りの土を使っていないか確認。
- 葉がしおれる:葉が多すぎて水分が逃げています。葉数を減らすか、大きな葉を半分に切ります。
- いつまでも発根しない:時期が合っていない可能性があります。生育期に入るまで待つほうが確実です。
- 触って確かめたくなる:抜き差しすると出かけた根が折れます。1か月は動かさず待ちましょう。
まとめ
🌱 これだけ覚えれば大丈夫
「生育期に、元気な枝を、肥料のない清潔な環境で」。この3条件がそろえば、挿し木も水挿しも高い確率で成功します。まずはポトスやミントの水挿しから試すと、発根していく様子が見えて楽しく覚えられます。
植え替えと同時に行うときは植え替えのサインとやり方、多肉の葉挿しは多肉植物の育て方の基本、用土選びは土と鉢の選び方もあわせてどうぞ。
よくある質問
多くの植物は5〜6月と9月が適期です。株がこれから伸びる時期のほうが発根しやすく、真夏は蒸れて腐りやすく、冬は発根しないまま切り口が傷みます。
根が3〜5cmほど伸びたら植え替えどきです。水中の根は土の中では弱いため、植えた直後は土を乾かさないよう管理して慣らしていきます。
入れません。根がない状態では吸収できず、切り口を傷める原因になります。赤玉土小粒やバーミキュライトなど肥料気のない清潔な用土を使い、発根後から薄い液肥を始めます。
植物によりますが、水挿しのポトスなどは1〜2週間、挿し木は2週間〜1か月ほどが目安です。この間に抜いて確認すると根が折れるので、動かさずに待ちましょう。