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苗を植えたあと、そのまま伸ばすだけでは収穫量も花数も伸びません。摘心(てきしん)とわき芽かきは、株の力をどこへ向けるかを決める作業です。真逆に見える2つの作業を、目的から整理します。
摘心とわき芽かきは目的が逆
| 摘心(ピンチ) | わき芽かき | |
|---|---|---|
| 切る場所 | 茎の先端(生長点) | 葉のつけ根から出る脇の芽 |
| ねらい | 枝数を増やす | 枝数を減らす |
| 結果 | こんもり茂り、花や葉が増える | 主枝に力が集中し、実が大きくなる |
| 向く植物 | バジル、ペチュニア、マリーゴールド | トマト、ナス、キュウリ |
植物には「先端の芽が伸びている間は、脇の芽が伸びにくい」という性質(頂芽優勢)があります。先端を摘むとこの抑制が外れ、脇の芽が一斉に伸び出す——これが摘心のしくみです。
摘心のやり方
- 本葉が6〜8枚になったころ、茎の先端を清潔なハサミか指で摘み取ります。
- 切る位置は葉のすぐ上。葉を残さないと、そこから枯れ込むことがあります。
- 脇から新しい枝が伸びたら、その枝も同じように摘心すると、さらに枝数が増えます。
バジルは摘心を繰り返すほど収穫量が増える代表格です。放っておくと真上に伸びて花が咲き、葉が硬くなってしまいます。花芽が見えたら早めに摘むのが、夏じゅう柔らかい葉を採り続けるコツです。
わき芽かきのやり方
- 主枝と葉のつけ根の間から出てくる小さな芽を探します。
- 芽が5〜10cmと小さいうちに、手で横に折るように取ります。
- 晴れた日の午前中に行います。切り口が早く乾き、傷みにくくなります。
大きくなってからハサミで切るのは避けたいところです。切り口が大きくなるほど株の負担になります。手で折れるうちに取るのが基本で、こまめに見回ることがいちばんの近道です。
トマトは放っておくとわき芽が次々に伸びて枝だらけになり、実が小さく味も薄くなります。1本の主枝に絞る「1本仕立て」が家庭菜園では扱いやすい形です。
摘心してはいけない場合もある
- 1本の茎に花を咲かせる植物(ヒマワリの一輪咲き、トルコギキョウなど)は、摘心すると本来の姿になりません。
- 株が弱っているときは、切ることで回復がさらに遅れます。元気を取り戻してから行います。
- 真夏や真冬は避けます。切り口の回復が遅く、傷みの原因になります。
まとめ
🌱 これだけ覚えれば大丈夫
「茂らせたいなら先端を摘む(摘心)、大きく実らせたいなら脇を取る(わき芽かき)」。バジルやペチュニアは摘心してこんもりと、トマトやナスはわき芽をかいて主枝に集中させる。どちらも小さいうち・晴れた日の午前中に行うのが共通のコツです。
咲き終わった花の手入れは花がら摘みと切り戻し、伸びすぎてしまったときは植物が徒長する原因と対策、支えの立て方は支柱立てと誘引をご覧ください。
よくある質問
摘心は茎の先端を摘んで枝数を増やす作業、わき芽かきは葉のつけ根から出る芽を取って枝数を減らす作業です。目的が逆で、こんもり茂らせたいなら摘心、実を大きくしたいならわき芽かきを行います。
本葉が6〜8枚になったころに先端を摘みます。その後も伸びた枝を繰り返し摘心すると収穫量が増えます。花芽が見えたら早めに摘むと、葉が硬くならず長く収穫できます。
家庭菜園で主枝1本に仕立てる場合は取ります。放置すると枝が増えて実が小さくなり、風通しも悪くなります。芽が5〜10cmと小さいうちに、晴れた日の午前中に手で折り取ります。
ヒマワリの一輪咲きやトルコギキョウなど、1本の茎に花を咲かせる植物は摘心すると本来の姿になりません。また株が弱っているときや真夏・真冬も避けます。