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植物図鑑
🫚
丸い塊根から茎を立て円盤状の葉を広げたステファニア・エレクタ
🫚 塊根植物

ステファニア・エレクタ

Stephania erecta Stephania erecta

普通 難易度3(5段階中): 普通 💰 鉢植えは1500〜8000円

ステファニア・エレクタは、ジャガイモのようにまんまるな塊根から、一本の茎をすっと立ち上げ、その先に、まるい円盤のような愛らしい葉を広げる、近...

かんたんに言うと

ステファニア・エレクタは丸い塊根から一本の茎を立て、円盤状の丸い葉を広げる人気の夏型塊根植物。休眠した球の状態で売られ、発芽を待つのが特徴。明るい半日陰を好み、過湿に弱いので水やり控えめ。冬は落葉して休眠します。

Profile

基本情報

ステファニア・エレクタは、ジャガイモのようにまんまるな塊根から、一本の茎をすっと立ち上げ、その先に、まるい円盤のような愛らしい葉を広げる、近年とても人気の高い塊根植物です。ぷっくりと丸い塊根(コーデックス)と、傘のように葉柄の中央で支えられる丸い葉のバランスが個性的で、おしゃれな観葉植物・珍奇植物として、インテリアグリーンの人気者になっています。

原産は東南アジア(タイなど)の林で、塊根に水分や養分をたくわえて、季節の変化を乗り越える性質をもちます。流通するときは、葉も茎もない、休眠した「球(塊根)」の状態で売られていることが多く、これを土にのせて、芽が出るのを待つところから始めるのが、ステファニア栽培のユニークなところ。

無事に発芽し、丸い葉が開いたときの喜びは格別です。生育するのは暖かい春から秋(夏型)で、気温が下がる冬は、葉を落として休眠します。直射日光に当てると、やわらかい丸い葉が傷みやすいので、明るい半日陰を好むのも特徴。過湿による塊根の腐れには弱いので、水やりは控えめにし、とくに発芽前や休眠中の管理に気をつけます。丸い塊根と丸い葉の、なんともいえない愛らしさで、長く付き合える、育てがいのある塊根植物です。

分類
塊根植物 / 夏型(春〜秋生育)
原産地
タイ、東南アジア
別名
ステファニア、ステファニア エレクタ、ステファニアエレクタ
適期
植え付けは5月
価格目安
鉢植えは1500〜8000円

💡豆知識

ステファニア・エレクタが、ほかの観葉植物と大きく違うのは、葉も根もない、まんまるの「塊根(球)」だけの状態で売られていることが多い点です。そのため、買ってきた球を土にのせて、毎日「芽はまだかな」と待つ時間も、この植物ならではの楽しみ。早ければ数週間、遅いと数か月かかることもあり、気温が上がる春から初夏が、もっとも発芽しやすい時期です。

発芽を待つあいだは、水を与えすぎると球が腐ってしまうため、霧吹きで湿らせる程度にとどめ、暖かく明るい場所で気長に待つのがコツ。丸い葉は、葉柄が葉の裏のほぼ中央につく「盾状(たてじょう)」と呼ばれる形で、まるで小さな蓮の葉や傘のように見えます。

ステファニアの仲間(ツヅラフジ科)には、つる性のものや、薬用に利用されてきた種類もあります。SNS映えする愛らしい姿から、ここ数年で一気に人気が高まり、珍奇植物(ビザールプランツ)入門としても親しまれています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
病害虫注意
12月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
病害虫注意
12月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
病害虫注意
12月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 普通
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) 高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜40cm
株張り
10〜30cm
花のサイズ
小さな黄緑色の花(目立たない)

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
8℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
生育期は土が乾いたら控えめに。発芽前・冬の休眠期はごく控えめ〜断水。
肥料
緩効性化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    発芽させる(球から育て始める)

    約30日

    ステファニア・エレクタは、葉も茎もない、まんまるの塊根(球)の状態で売られていることが多く、まずは「発芽させる」ところから栽培が始まります。球には上下があり、芽の出る部分(少しくぼんで芽の跡がある側)を上に、根の出る部分を下にして、水はけのよい土の上に、底が軽く触れる程度にのせます。

    深く埋めず、球の大部分が見えるように浅く置くのが基本です。発芽には暖かさが必要で、気温が20度以上に上がる春から初夏が適期。明るく暖かい場所に置き、発芽までは、土をびしょびしょにせず、霧吹きで表面を軽く湿らせる程度にとどめます。水をやりすぎると、発芽前の球が腐ってしまうので、ここがいちばんの注意点です。

    早ければ数週間、遅いと数か月かかることもあるので、気長に待ちましょう。球の上部から、赤っぽい新芽がのぞいてきたら、発芽成功のサインです。

    💡芽の出る側を上に、球を浅くのせる。発芽までは霧吹き程度に控え、暖かく明るい場所で気長に待つ。

  2. 2

    置き場所を決める(明るい半日陰)

    約7日

    ステファニア・エレクタは、東南アジアの林に自生する植物で、強い直射日光が苦手です。やわらかく丸い葉は、真夏の直射に当てると、すぐに焼けて傷んでしまいます。そのため、明るい半日陰を好みます。室内なら、レースカーテン越しのやわらかい光が入る窓辺が理想的。

    屋外に出す場合も、直射日光の当たらない、明るい日陰や木もれ日の下に置きます。反対に、暗すぎる場所では、茎が間延びして、葉も小さく弱々しくなるので、「直射は避けつつ、できるだけ明るく」がポイントです。発芽して葉が開いたら、葉が光のほうを向くので、ときどき鉢の向きを変えると、バランスよく育ちます。

    生育に適した温度は20〜30度ほどで、暑さはやや得意ですが、強い西日や高温の蒸れには注意します。寒さには弱いので、気温が下がる秋以降は、暖かい室内に取り込みます。

    💡直射日光は避け、レースカーテン越しの明るい半日陰へ。暗すぎると徒長、強い直射は葉焼け。

  3. 3

    水やり(過湿に注意)

    約30日

    ステファニア・エレクタは、塊根に水をためられるので、水のやりすぎは禁物です。とくに、丸い球を腐らせないことが、栽培の最大のポイントになります。葉を広げて生長する春から秋の生育期は、土が乾いたら、鉢底から流れ出るまで与えますが、頻度は控えめにし、次の水やりまでに土がしっかり乾くようにします。

    受け皿の水は必ず捨て、常に湿った状態が続かないようにします。とくに、球が土に接する部分が、いつも湿っていると腐りやすいので、球そのものに長く水がたまらないよう気をつけます。発芽前や、気温が下がって葉を落とす冬の休眠期は、水やりをぐっと減らして、ごく控えめ〜断水気味にします。

    休眠中の過湿は、球を腐らせる最大の原因です。葉がしおれてきたら水切れのサインですが、迷ったときは「乾かし気味」を心がけるほうが、過湿で腐らせるより安全です。

    💡生育期も控えめに、しっかり乾かしてから水やり。発芽前と冬はごく控えめ。球の腐れに最注意。

  4. 4

    土と植え替え

    約14日

    ステファニア・エレクタは過湿を嫌うので、水はけのよい土が欠かせません。市販の「サボテン・多肉植物用の土」や、観葉植物用の土に軽石を多めに混ぜたものが向きます。鉢は、必ず底に穴のあいたものを選びます。生長はゆっくりなので、頻繁な植え替えは不要ですが、根が回って鉢が窮屈になったら、2〜3年に一度を目安に、生育期の始まる春から初夏に植え替えます。

    鉢から株を抜き、古い土を軽く落として、傷んだ根を整理し、新しい土に植え直します。このとき、丸い塊根(球)は、半分ほどを土から見せて植えると、観賞価値が高まり、球が蒸れにくくもなります。ただし、まだ小さい球は、やや埋め気味にして根を充実させてもよいでしょう。

    植え替え直後は、根が落ち着くまで数日水やりを控えめにしてから、通常の管理に戻します。植え替えのときに、球の状態(かたく締まって健康か、軟らかく傷んでいないか)を確認しておくと安心です。

    💡水はけのよい土で春〜初夏に植え替え。丸い球は半分見せて植えると蒸れにくく観賞価値も上がる。

  5. 5

    冬の休眠と毎年のサイクル

    約120日

    ステファニア・エレクタは夏型の塊根植物で、気温が下がる秋から冬にかけて、葉を黄ばませて落とし、休眠に入ります。落葉は枯れたわけではなく、寒い季節をやり過ごすための自然な反応です。冬は、最低気温が8〜10度以上を保てる、暖かく明るい室内に取り込みます。

    休眠中は、水やりをごく控えめ〜ほぼ断水にして、球を乾かし気味に、暖かく越させます。休眠中の過湿と寒さが、球を腐らせる原因なので、冬は「暖かく・乾かして」が基本です。春になり、気温が20度以上に安定して上がってくると、再び球の上部から新しい芽が動き出します。

    これが生育再開の合図なので、少しずつ水やりを再開し、明るい半日陰でよく育てます。このように、春に芽吹いて夏に茂り、冬に落葉して休む、という一年のサイクルをくり返しながら、毎年、丸い葉の季節を楽しめます。葉が出たり休んだりする変化そのものを楽しむ、付き合いがいのある植物です。

    💡冬は8〜10度以上の暖かい室内でごく控えめの水やり。春に芽吹いたら生育再開。落葉は休眠。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ステファニアの球・株(鉢)

    休眠した球、発芽済みの株など。

    1,500〜8,000円
  • サボテン・多肉植物用の土

    水はけのよい土。観葉用+軽石でも可。

    400〜1,000円
  • 鉢(底穴のあるもの) (任意)

    植え替え用。球を見せる浅鉢も人気。

    400〜2,500円
  • 液体肥料 (任意)

    生育期に薄めて少量。

    400〜1,200円
初期費用の目安(必須のみ) 1,900〜9,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

まれ

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 発芽前・休眠中の過湿で球が腐る

丸い塊根が軟らかく、ぶよぶよ・黒ずんで傷みます。

原因: 発芽前や休眠中に水を与えすぎた、球が常に湿っていた。

対策: 発芽前・休眠中はごく控えめ〜断水にし、球を乾かし気味に暖かく管理します。

⚠ 葉焼け

やわらかい丸い葉が茶色く焼けて傷みます。

原因: 強い直射日光に当てた。

対策: レースカーテン越しの明るい半日陰に移します。

⚠ 茎が間延びして弱々しい

茎がひょろ長く伸び、葉が小さく弱くなります。

原因: 暗すぎる場所での日照不足。

対策: 直射は避けつつ、できるだけ明るい場所に移します。

FAQ

よくある質問

丸い葉が愛らしく、ふだんの手間は少ない植物ですが、最初の発芽待ちと、過湿による球の腐れを防ぐ点にコツが要るため、塊根植物のなかではやや中級者向けです。発芽までは水を控えめに暖かい場所で気長に待ち、ふだんも乾かし気味に、明るい半日陰で育てれば、初めてでも楽しめます。

発芽には暖かさが必要で、気温が20度以上に上がる春から初夏が適期です。芽の出る側(くぼんだ跡のある側)を上にして浅くのせ、水はやりすぎず霧吹きで軽く湿らせる程度にして、暖かく明るい場所で待ちます。数週間〜数か月かかることもあるので気長に。水のやりすぎは発芽前の球を腐らせるので禁物です。

やわらかい丸い葉は強い直射日光で焼けるので、レースカーテン越しの明るい室内や、屋外なら木もれ日の半日陰が向きます。暗すぎると茎が間延びするので、直射は避けつつできるだけ明るい場所に置きましょう。寒さに弱いので、秋以降は暖かい室内に取り込みます。

生育期でも控えめが基本で、土がしっかり乾いてから与え、受け皿の水は捨てます。発芽前や、葉を落とす冬の休眠期は、ごく控えめ〜断水気味にします。球が常に湿っていると腐るので、迷ったら乾かし気味に。過湿による球の腐れが、枯らす最大の原因です。

夏型のステファニアは、寒くなる秋から冬に葉を落として休眠します。これは枯死ではなく自然な休眠です。冬は8〜10度以上の暖かい室内で、水やりをごく控えめにして乾かし気味に越させます。春に気温が上がると、再び球から新しい芽が動き出します。

基本は、球の半分ほどを土から見せて植えます。こうすると観賞価値が高まり、球が蒸れにくく腐れも防げます。発芽させるときも、深く埋めず浅くのせるのが基本です。まだ小さい球は、根を充実させるためにやや埋め気味にしてもかまいません。

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