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植物図鑑
土に植え付けられた野菜の苗
📷 Josef Schlaghecken / CC BY-SA
📗 基礎編・植物が育つしくみ

肥料の基本|チッ素・リン酸・カリと元肥・追肥

⏱ 約7分で読めます 📅 2026-05-29 更新

肥料は「植物のごはん」。三要素の役割と、与えるタイミング(元肥・追肥)、有機質肥料と化成肥料の違いを理解すれば、与えすぎの失敗を防げます。

肥料は「植物のごはん」

水と光があれば植物は光合成でエネルギーを作れますが、体を作る材料となる養分は土から吸収します。土に足りない養分を補うのが肥料です。ただし「多ければよい」ものではないのが、肥料の最も大切なポイントです。

肥料の三要素 N・P・K

植物がたくさん必要とする養分が、チッ素・リン酸・カリの3つ。肥料袋に書かれた「8-8-8」のような数字は、この3要素の含有割合(%)を表します。

要素通称主なはたらき
チッ素(N)葉肥(はごえ)葉や茎を育てる。不足すると葉が黄色く小さくなる。
リン酸(P)実肥(みごえ)・花肥花や実つきを良くする。開花・結実期に重要。
カリ(K)根肥(ねごえ)根を丈夫にし、病気や寒さへの抵抗力を高める。

葉を食べるホウレンソウなどはチッ素が、実を採るトマトナスはリン酸が、相対的に効いてくる、というイメージを持つと選びやすくなります。

元肥と追肥

  • 元肥(もとごえ)……植え付け時に、あらかじめ土に混ぜておく肥料。ゆっくり効く緩効性肥料がよく使われます。市販の培養土の多くは元肥入りなので、その場合は最初の施肥は不要です。
  • 追肥(ついひ)……生育の途中で不足を補うために足す肥料。元肥入りの土なら、植え付けから2〜3週間後を最初の追肥の目安にします。

有機質肥料と化成肥料

有機質肥料化成肥料
原料油かす・骨粉・堆肥など鉱物などを化学的に合成
効き方ゆっくり長く効く速く効くものが多い
特徴土を豊かにする。においが出ることも成分が明確で扱いやすい・清潔

さらに効き方で「速効性(液体肥料など)」と「緩効性・遅効性(固形の置き肥など)」に分かれます。液体肥料は即効で追肥向き固形の緩効性肥料は元肥や長期間の補給向き、と覚えておくと選びやすいです。

与えすぎは「肥料焼け」を招く

肥料は多いほど育つわけではありません。濃すぎる肥料は根から水分を奪い、根を傷める「肥料焼け」を起こします。次のサインが出たら与えすぎを疑いましょう。

  • 葉の色が不自然に濃い緑になる
  • 葉先や葉の縁が枯れて茶色くなる
  • 茎ばかり茂って花や実がつかない(チッ素過多)
鉄則:規定量を必ず守る。足りなそうなら少しずつ足すのは簡単ですが、与えすぎた肥料は取り除けません。「少なめから様子を見る」が安全です。

肥料がいらない時期もある

多くの植物は、生育が止まる真夏の高温期や冬の休眠期には肥料を必要としません。弱っている株や植え替え直後も、根が回復するまで施肥は控えます。これで土・水・光・肥料の基礎は一通りです。次は実践編、タネからか苗からかに進みましょう。

よくある質問

肥料の三要素であるチッ素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の配合割合を示す数字です。例えば「8-8-8」は3要素が各8%。チッ素は葉や茎、リン酸は花や実、カリは根や全体の丈夫さを主に助けます。

いいえ。与えすぎは「肥料焼け」を起こし、根が傷んで逆に弱ります。葉の色が濃くなりすぎる、葉先が枯れるなどは与えすぎのサインです。規定量を守り、足りなそうなら少しずつ足すのが安全です。

元肥(もとごえ)は植え付け時にあらかじめ土に混ぜておく肥料、追肥(ついひ)は生育の途中で不足を補うために追加する肥料です。市販の培養土の多くは元肥入りなので、最初の追肥は植え付けから2〜3週間後が目安です。

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