本文へスキップ
植物図鑑
土に植え付けられた野菜の苗
📷 Josef Schlaghecken / CC BY-SA
📗 基礎編・植物が育つしくみ

土の基礎知識|培養土・赤玉土・腐葉土とpH

⏱ 約7分で読めます 📅 2026-05-29 更新

植物の生育の土台は「土」です。市販の培養土の中身、代表的な用土の役割、そして見落とされがちな土壌pHまで、育て方の根幹を理解しましょう。

良い土の3条件

植物の根は土の中で「呼吸」し、水と養分を吸収します。だから良い土とは、次の3つのバランスが取れた土です。

  • 水はけ(排水性)……余分な水が抜ける。これが悪いと根が酸欠で腐ります。
  • 水もち(保水性)……必要な水分は保つ。これが悪いとすぐ乾きます。
  • 通気性……根に空気が届く。固く詰まった土では根が伸びません。

「水はけ」と「水もち」は相反するように見えますが、大小さまざまな粒(団粒構造)が混ざることで両立します。これが土づくりの基本の考え方です。

初心者は市販の培養土でOK

これらのバランスを自分で配合するのは上級者の楽しみ。初心者は「野菜用」「花用」と書かれた市販の培養土を選べば失敗しません。水はけ・水もち・通気が調整済みで、多くは元肥(最初の肥料)入りなので、袋から出してそのまま使えます。

知っておきたい代表的な用土

慣れてくると、用途に応じて単用土をブレンドできます。主役になる「基本用土」と、性質を補う「改良用土」があります。

用土分類はたらき
赤玉土(あかだまつち)基本用土水はけ・水もち・通気のバランスが良い万能土。配合のベース。
鹿沼土(かぬまつち)基本用土酸性で水はけが良い。酸性を好む植物や挿し木に。
腐葉土(ふようど)改良用土落ち葉が分解された有機物。水もちと通気、養分を補う。
堆肥(たいひ)改良用土土をふかふかにし、微生物を増やす。地植えの土づくりに。
バーミキュライト/パーライト改良用土軽くて通気・保水を高める。種まき用土などに。

見落とされがちな「土壌pH」

pH(ペーハー)は土が酸性かアルカリ性かを示す数値です。これが大切なのは、pHによって植物が養分を吸えるかどうかが変わるからです。pHが合っていないと、いくら肥料を与えても効きません。

  • 多くの植物は弱酸性〜中性(pH6.0〜6.5)を好みます。
  • ブルーベリーは例外で、強い酸性(pH4.5前後)を好みます。専用の酸性用土が市販されています。
  • 日本の雨は弱酸性のため、土は酸性に傾きがち。ホウレンソウなど中性〜弱アルカリ性を好む野菜では、苦土石灰(くどせっかい)で酸性をやわらげてから植えます。
市販の培養土はあらかじめpHが調整されているので、初心者は気にしすぎなくて大丈夫。地植えや、pHにこだわる植物を育てるときに思い出してください。

使った土は再生して使える

一度使った土は養分が減り、古い根や病害虫が残ることがあります。古い根やゴミを取り除き、天日で消毒し、腐葉土や堆肥、市販の「再生材」を混ぜれば再利用できます。次は育てるうえで毎日関わる水やりの基本へ進みましょう。

よくある質問

迷ったら「野菜用」「花用」と書かれた市販の培養土を選べば失敗が少ないです。元肥(最初の肥料)が配合済みで、水はけ・水もち・通気のバランスが整えられているため、袋から出してそのまま使えます。

pHによって植物が養分を吸収できるかが変わるためです。多くの植物は弱酸性〜中性(pH6.0〜6.5)を好みますが、ブルーベリーのように強い酸性(pH4.5前後)を好むものもあります。pHが合わないと肥料を与えても育ちが悪くなります。

できますが、そのままでは養分が減り、病原菌や害虫の卵が残っていることもあります。古い根やゴミを取り除き、日光消毒したうえで、腐葉土や堆肥、再生材を混ぜて使うのが基本です。

このレッスンに関連する植物

📚 教科書の目次へ 🤖 AI植物診断 図鑑をみる